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防犯カメラのPoE給電 デメリットと後悔しない選び方を徹底解説

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防犯カメラのPoE給電 デメリットと後悔しない選び方を徹底解説

防犯カメラを設置する際、配線の手間を減らせるPoE(Power over Ethernet)対応のモデルは多くの人に選ばれています。

しかし、デメリットをあらかじめ把握しておかないと、導入後に後悔する可能性もあります。

特に、PoEを屋外でのDIY設置を考えている方や、PoE対応のハブを使って複数台を接続したいと考えている方にとっては、注意すべきポイントがいくつかあります。

また、防犯カメラのPoE接続方法についても、初心者にはやや複雑に感じる部分があるかもしれません。

この記事では、PoEのメリットやデメリット、おすすめモデルの選び方や、配線・接続に関する注意点についてもわかりやすく解説していきます。

PoE対応カメラを安心して導入するために、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

この記事でわかること

  • PoE対応防犯カメラの導入で発生する主なデメリット
  • 屋外設置やDIY配線での注意点
  • PoEハブや接続方法に関する基本知識
  • 日本製PoEカメラを選ぶ際のポイント

防犯カメラのPoEとは?デメリットと注意点

PoE(Power-over-Ethernet)機器

PoEとは? PoE給電防犯カメラのメリット&デメリット

PoE(Power-over-Ethernet)機器

PoE(Power over Ethernet / 電力イーサネットとは、LANケーブル1本で「データ通信」と「電源供給」を同時に行う技術のことを指します。

従来のネットワーク機器は、データ通信用のケーブルとは別に電源コードを用意する必要がありました。

しかしPoEに対応した機器であれば、LANケーブル1本を接続するだけで稼働するため、設置時の手間を大きく減らすことが可能です。

メリット

PoE給電に対応した防犯カメラのメリットとしてまず挙げられるのは、配線が簡素化されることによって設置作業がスムーズになる点です。

電源工事が不要なため、電気配線に詳しくない方でも比較的容易に設置できます。

また、LANケーブルが届く範囲であれば設置場所の自由度も高く、屋内外を問わず柔軟に対応できるのも大きな利点です。

さらに、電源の位置に依存しないため、電気設備のない高所や屋外にも設置しやすくなります。

加えて、ネットワークベースの監視が可能になるため、遠隔地からスマートフォンやパソコンで映像をリアルタイムで確認することができ、セキュリティ面での安心感も高まります。

これにより、留守中の自宅や店舗の状況をいつでも確認できる環境を手軽に構築できるようになりました。

デメリット

ただし、PoEカメラにはいくつか注意すべきデメリットも存在します。

まず、初期費用が高くなりがちです。

PoE対応のハブ(スイッチングハブ)やレコーダー、カメラ本体は、一般的な機器より価格が高めに設定されていることが多く、導入コストはどうしてもかさみます。

また、通信障害や電源供給のトラブルがLANケーブル1本に集約されている点も弱点になり得ます。

つまり、その1本が断線したり、ハブが故障した場合には、映像も電力も同時に停止してしまうリスクがあるのです。

このため、LANケーブルの取り扱いやハブの選定には慎重を期す必要があります。

このように、PoE給電の防犯カメラは非常に便利で導入メリットも多い一方で、コスト面やシステム構成の重要性といった点を踏まえて検討すべき製品です。

設置環境や用途に応じて、適切な機器と配線計画を立てることが、PoEカメラを最大限に活用するポイントになります。

PoEの初期費用が高い理由

PoE(Power-over-Ethernet)機器

PoEを導入する際、多くの人が感じるのが「思ったよりも初期費用が高い」という点です。

その背景には、通常のネットワークカメラとは異なる機器構成が関係しています。

まず、PoE対応の防犯カメラそのものが一般的なWi-Fiカメラやアナログカメラに比べて価格が高めです。

加えて、電源と通信を一括で管理するためには、PoE対応のネットワークハブ(スイッチ)を別途購入する必要があります

これらのハブは、単なる通信機器ではなく電源供給機能も備えているため、どうしても価格が高くなるのです。

さらに、PoEを活用するためには配線にもある程度の品質が求められます。

例えば、低品質なLANケーブルでは給電が不安定になったり、通信トラブルが起きたりすることがあります。

そのため、信頼できるCAT5eまたはCAT6以上のケーブルを選ぶ必要があり、結果として配線コストも上がります。

また、PoEは一括して電源管理ができる反面、トラブル時にはすべてのカメラが一時的に停止する可能性があるため、バックアップ用のUPS(無停電電源装置)を導入するケースもあります

これもコストを押し上げる一因です。

このように、PoEの初期費用が高くなる理由は、対応機器の価格、信頼性の高い配線材の選定、そして安定運用のための周辺機器の追加にあります。

初期コストは高いものの、長期的には配線の簡略化やトラブルリスクの低減といった恩恵を受けられるため、トータルで見ればコストパフォーマンスは悪くないという考え方もできます。

PoEの設置はDIYが難しい?

LANケーブルをPoE(Power-over-Ethernet)に刺そうとしている手

PoE対応の防犯カメラは、電源と通信を1本のLANケーブルでまかなえるという点で非常に便利ですが、設置をDIYで行うとなると注意が必要です。

特にネットワークに関する知識や電気設備に対する基本的な理解がない場合、思っている以上に作業が難航する可能性があります。

LANケーブルの配線が必須

まず、PoEカメラの設置にはLANケーブルの配線が必須となります。

この配線作業は、屋外設置の場合、壁に穴をあけたり、防水処理を行ったりといった手間が発生するため、DIY初心者にはハードルが高いと感じることもあるでしょう。

たとえば、ケーブルの引き回しにはケーブルの長さや曲げ半径の制限、障害物の回避といった技術的な判断が求められます。

ネットワークの設定作業が必要

さらに、PoE機器はネットワーク設定も必要です。

IPアドレスの固定やルーターとの接続、カメラの管理ソフトウェアの初期設定など、こうした作業にはある程度のITリテラシーが必要になります。

設定を間違えると、カメラが正しく動作しなかったり、映像が確認できないといったトラブルにつながることもあります。

一方で、最近ではDIY向けに設計されたPoEカメラキットも登場しており、説明書やセットアップ手順が簡素化されている商品も見受けられます。

塚本無線などの日本メーカーが提供する製品には、国内利用者向けのサポート体制や日本語マニュアルが整っていることが多く、DIYでも比較的安心して導入できるよう配慮されています。

それでもなお、屋外配線や高所作業、安全対策などはDIYの域を超える可能性があります。

このため、もし少しでも不安がある場合は、専門業者への依頼を検討するのが賢明です。

無理に自力で設置しようとすると、カメラの性能を十分に引き出せなかったり、将来的な故障リスクを高めてしまうおそれもあります。

PoE対応ハブの選定ポイント

PoE(Power-over-Ethernet)機器

PoE対応の防犯カメラを導入する際には、カメラ本体だけでなく、その給電元となるPoE対応ハブ(スイッチ)の選定も非常に重要です。

適切なハブを選ばなければ、カメラが動作しない、通信が不安定になる、最悪の場合は機器の故障に繋がるといったリスクが発生します。

ハブの給電能力

まず、ハブの選定で最も基本となるのは「給電能力」です。

PoE対応のハブには、1ポートあたりの最大出力と、ハブ全体で供給できる電力量(ワット数)に上限があります。

防犯カメラの中には消費電力の高いモデルもあり、たとえば赤外線LEDを備えた夜間対応カメラなどは、通常より多くの電力を必要とします。

そのため、複数台を同時に接続する場合は、ハブのトータル出力が不足しないよう十分に確認する必要があります。

ハブのPoE規格

また、ハブの「PoE規格」も確認すべきポイントです。

代表的な規格には「IEEE 802.3af(PoE)」と「IEEE 802.3at(PoE+)」があり、後者の方が高出力に対応しています。

カメラ側の消費電力がPoE+でないと対応できない場合は、ハブもそれに合わせたものを選ばなければなりません。

対応規格の不一致は、給電エラーや動作不良の原因になります。

信頼性の高いメーカー製

さらに、信頼性の高いメーカー製を選ぶことも大切です。

たとえば、「TP-Link」のような実績のあるネットワーク機器メーカーは、コストパフォーマンスに優れたPoEスイッチを多数展開しており、設定のしやすさやサポート体制にも定評があります。

一方で、無名メーカーの格安製品は仕様にバラつきがあり、実際に使ってみると安定しないこともあるため、慎重な選定が求められます。

 

ポート数をチェック

最後に、接続するカメラの台数に見合った「ポート数」も忘れずにチェックしましょう。

あとからカメラを増設する予定がある場合は、余裕のあるポート数を持つハブを選んでおくことで、再度機器を買い替える必要がなくなります。

このように、PoE対応ハブの選定は、システム全体の安定性や将来の拡張性にも影響を与える重要な要素です。

価格だけで判断せず、対応規格、出力、ポート数、メーカーの信頼性を総合的に考慮して選ぶことが求められます。

PoEは電源供給が不安定になることも

PoE(Power-over-Ethernet)機器

PoE(Power over Ethernet)を活用した防犯カメラは、1本のLANケーブルで通信と電力供給の両方をまかなえる点が大きなメリットです。

しかし、PoE方式には電源供給が不安定になるリスクもあるため、導入時には注意が必要です。

不安定になる原因① PoEの給電能力が追いつかない

まず、PoEの給電能力には限界があります。

一般的なPoE機器(IEEE 802.3af対応)では、1ポートあたり最大15.4W程度までの給電が可能ですが、赤外線LEDやパンチルト機能を搭載した高機能な防犯カメラでは、より多くの電力を必要とします。

このようなカメラを複数接続した場合、ハブの給電能力が追いつかず、カメラの一部が不安定になったり、映像が途切れるといった現象が発生することがあります。

不安定になる原因② ケーブルの長さや品質が低い

また、ケーブルの長さや品質も影響します。

PoEは規格上、最大100メートルまでの距離で利用可能とされていますが、長距離配線や安価で品質の低いケーブルを使用すると、電圧降下が発生し、カメラへの給電が不十分になることがあります。

こうした場合、カメラが頻繁に再起動したり、映像の通信が途中で止まるといった不具合につながります。

不安定になる原因③ ハブの品質や性能が低い

さらに、ハブ自体の品質や性能も電源の安定性に影響を与えます。

無名メーカーの低価格PoEハブを使用した場合、給電制御が不正確で、カメラに対して必要な電力を常時安定して供給できないケースがあります。

このような状況では、日中は問題なく稼働していたカメラが、夜間に赤外線LEDの使用で消費電力が増えた途端に不安定になるといったことも起こり得ます。

このため、PoEを活用する際は、必要な電力に対応できるハブの選定と、高品質なLANケーブルの使用が欠かせません。

複数台のカメラを同時に運用する場合や、機能の多いカメラを利用する際は、より高出力なPoE+(IEEE 802.3at)に対応した機器を選ぶことも検討すべきでしょう。

このように、PoEは利便性が高い反面、構成や機器の選び方によっては電源供給が不安定になるリスクもあるため、事前にしっかりとした設計と確認が重要です。

屋外設置時のPoE配線トラブルとは

LANケーブルをPoE(Power-over-Ethernet)に刺そうとしている手

PoEを利用した防犯カメラの屋外設置は、屋内に比べて多くの配線トラブルが発生しやすくなります。

特に天候や設置環境の影響を受けやすいため、DIYで施工する場合には事前の準備と知識が不可欠です。

配線トラブル① 防水対策の不備

まず代表的なトラブルの一つが「防水対策の不備」です。

LANケーブルのコネクタ部分やPoE中継機器が屋外に露出していると、雨や湿気の影響で内部に水分が侵入し、ショートや接触不良を引き起こす可能性があります。

このようなトラブルは見た目ではわかりにくく、突然映像が映らなくなる原因となります。

配線トラブル② 配線の劣化や断線

次に問題となりやすいのが「配線の劣化や断線」です。

屋外ではケーブルが紫外線、風雨、温度変化などにさらされ続けます。

とくに直接日光にさらされたケーブルは、時間の経過とともに被覆が硬化し、亀裂が入ることで中の導線が断線するリスクが高まります。

このような事態を防ぐには、耐候性のある屋外用LANケーブルを使用し、配線は可能な限り保護管やカバーで覆うといった工夫が必要です。

配線トラブル③ ケーブルの引き回し

さらに、ケーブルの引き回しにも注意が必要です。

例えば屋根裏や壁の中を通す際、鋭角に折れ曲がった状態で通してしまうと、通信エラーの原因になります。

LANケーブルには曲げ半径の制限があり、無理な配線は信号の減衰や断線を引き起こします。

配線トラブル④ 落雷

また、雷対策も見落としがちですが重要なポイントです。

屋外配線は雷の影響を受けやすく、落雷によってカメラやハブが故障するケースも少なくありません。

避雷対策としては、サージプロテクターを活用する、アース接続を正しく行うなどの対策が考えられます。

このように、PoEを用いた屋外カメラの配線には、屋内では発生しにくい独自のリスクが多く存在します。

安全かつ安定した運用のためには、適切な資材の選定と、正しい施工技術が不可欠です。

DIYでの設置に自信がない場合は、専門業者に依頼することで、長期的な安定稼働が見込めるでしょう。

防犯カメラのPoE給電 デメリットの回避方法

PoE(Power-over-Ethernet)機器

おすすめの日本製「PoE対応防犯カメラ」をご紹介

PoE(Power-over-Ethernet)対応の防犯カメラ 1台

近年、防犯対策の強化とともに「日本製のPoE対応防犯カメラ」が注目を集めています。

高品質な映像性能と信頼性の高い技術が組み合わさった日本製製品は、家庭から店舗、事業所まで幅広い用途で活用されています。

ここでは、特に評価の高いおすすめモデルをいくつか紹介します。

塚本無線

まず紹介したいのが、塚本無線のPoE対応カメラです。

塚本無線は日本国内の防犯機器メーカーの中でも知名度が高く、自社開発・製造を行っている点が特徴です。

高い画質に加え、夜間撮影機能や防水性能(IP66)を備えているモデルが多く取り揃えられています。

PoE対応モデルは電源工事が不要となり、設置の手間を大きく削減できます。

操作用ソフトも日本語対応で、初めて使う人にもわかりやすい設計です。

Fuku
下記の「塚本無線のPoEカメラが選ばれる理由」でも詳しく解説しています♪

アイ・オー・データ(I-O DATA)

次に挙げられるのが、アイ・オー・データ(I-O DATA)の防犯カメラシリーズです。

PC周辺機器で知られる同社ですが、近年ではネットワークカメラの分野にも力を入れています。

特に「TS-WRLP」などのモデルは、高画質でPoE給電に対応し、スマートフォンからの遠隔監視にも対応しています。

日本企業らしくサポート体制も充実しており、故障時の対応や設定支援が丁寧な点も好評です。

JVCケンウッド

また、JVCケンウッドのPoE対応カメラも業務用を中心に人気があります。

JVC独自の高感度センサー技術を搭載しており、夜間でも鮮明な映像を記録可能です。

長時間録画に対応する機種も多く、法人のセキュリティ対策として選ばれることが多いメーカーの一つです。

このように、日本製のPoE対応防犯カメラは、信頼性の高さとアフターサポートの充実度から、初心者にも導入しやすい選択肢となっています。

価格面では海外製よりもやや高価な傾向がありますが、品質と安心感を重視する方には非常におすすめです。

パナソニック製PoEカメラの特長とは

防犯カメラ

出典:Panasonic

防犯カメラ市場において、日本メーカーの中でも特に高い評価を受けているのがパナソニック製のPoE対応カメラです。

家庭用から業務用まで幅広いラインアップを展開しており、その多機能性と安定性から官公庁や大手企業でも多数採用されています。

パナソニックのPoE対応カメラが評価されている理由のひとつは、「画像処理技術の高さ」です。

独自開発の高感度センサーや画像補正機能により、昼夜問わずクリアな映像を提供します。

特に「スーパーダイナミック機能」は逆光時でも被写体をはっきりと捉えることができ、屋外や照明条件が変化する場所での設置に適しています。

さらに、パナソニック製カメラは「堅牢な筐体設計」も大きな特長です。

防塵・防水性に優れたIP66〜IP67相当の機種が多く、雨風にさらされる屋外環境でも安定した稼働を維持します。

また、長時間の連続稼働や温度変化にも強く、極端な気候条件でも信頼性が損なわれにくい設計となっています。

そしてもう一つは「ネットワーク連携の柔軟性」です。

パナソニックのカメラは、同社製のレコーダーやモニターと連携するだけでなく、ONVIF(オンビフ)規格に対応しており、他社製品との組み合わせでも使いやすいという利点があります。

※ ONVIF(オンビフ、Open Network Video Interface Forum)とは、ONVIFはIPカメラ(ネットワークカメラ)やNVR(ネットワークビデオレコーダー)の機器に互換性を持たせるために作られた国際標準規格のこと。

これにより、既存のシステムにPoEカメラを追加導入する際もスムーズに統合可能です。

セキュリティ面でも、暗号化通信やアクセス制限機能が標準装備されており、不正アクセスへの対策も万全です。

こうした点は、個人宅だけでなく情報漏洩リスクが高い法人環境でも大きな安心材料となります。

このように、パナソニック製のPoEカメラは、画質・耐久性・セキュリティの三拍子がそろった高品質な製品です。

多少価格は高めですが、「長く使える安心感」を求める方にとっては、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。

塚本無線のPoEカメラが選ばれる理由

防犯カメラ

出典:塚本無線

塚本無線のPoE対応防犯カメラが多くのユーザーに選ばれているのは、国内メーカーならではのきめ細かい設計とコストパフォーマンスの高さにあります。

塚本無線は長年にわたって防犯機器の専門メーカーとして信頼を築いており、業務用から家庭用まで幅広いニーズに対応できる製品ラインアップを持っています。

まず注目すべきは、初心者でも扱いやすい日本語対応の設定画面です。

専用アプリやソフトウェアの操作性が直感的で、機械が苦手な方でも迷わず設定が進められるよう設計されています。

加えて、購入後のサポート体制も充実しており、公式サイトでは取扱説明書や設置マニュアルのPDFを簡単にダウンロードできるなど、導入時の不安を解消する工夫が随所に見られます。

また、価格帯についても比較的リーズナブルな製品が多く、コストを抑えつつ高画質のカメラを導入したい方にとっては非常に魅力的です。

特に、PoE対応モデルでは電源ケーブル不要で映像と電源を一本のLANケーブルで接続できるため、配線作業の簡略化に繋がります。

この点がDIYユーザーから高い評価を受けているポイントのひとつです。

さらに、防水・防塵性能を備えた屋外対応モデルも多数展開されており、日本の気候条件にもマッチした設計が施されています。

例えば、IP66準拠のモデルは強い雨や風にさらされても安定動作が期待でき、屋外でも安心して使用できます。

このように、塚本無線のPoEカメラは、「安心して使える日本製」「初心者でも扱いやすい設計」「費用対効果の高さ」という3つの要素を兼ね備えているため、多くの人々から選ばれているのです。

TP-Link製 PoEカメラのメリットと注意点

防犯カメラ

出典:TP-Link

TP-Linkはネットワーク機器で世界的に知られるメーカーであり、防犯カメラ市場にも数多くのPoE対応製品を展開しています。

その中でもコストパフォーマンスの高いモデルや、簡単に設置できる機種が注目されています。

ただし、導入前に知っておくべき注意点も存在します。

TP-Link製PoEカメラの最大の魅力は、高機能なのに価格が抑えられている点です。

多くのモデルが高解像度(フルHD〜4K)に対応しており、夜間撮影用の赤外線LEDや、モーション検知、スマートフォンとの連携など、一般的な用途に十分な機能が搭載されています。

これにより、家庭や小規模事業所での導入を考える方にとっては、初期費用を抑えながらも高性能な監視システムを構築することが可能です。

さらに、TP-Link製の「VIGIシリーズ」はPoEに対応しており、LANケーブル1本で映像信号と電源供給をまとめられる設計です。

これにより、電源の確保が難しい場所でもカメラを設置しやすくなります。

また、TP-Linkの製品は同社のPoEハブやNVR(録画装置)との連携性が高く、メーカー間での相性問題が起きにくい点もメリットの一つです。

一方で注意したいのは、日本語サポートの弱さや説明書の簡素さです。

製品の多くはグローバルモデルとして販売されており、設定画面が英語のままの場合もあります。

そのため、ネットワーク設定に慣れていない方にとっては初期設定でつまずく可能性があります。

また、国内サポート窓口の対応が限定的であることも、トラブル時の不安材料となるでしょう。

このように、TP-Link製PoEカメラは、コストを抑えながら機能性を重視したい方にとって魅力的な選択肢です。

ただし、ある程度ネットワーク知識がある方、または海外製品への理解がある方のほうが安心して活用できる製品と言えます。

購入前には、サポート体制や設定言語なども確認しておくと良いでしょう。

【総括】PoE給電防犯カメラのデメリットを導入前に知っておくべき注意点

最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • PoE対応機器でないと使用できないため導入環境が限定される

  • カメラとネットワーク機器の相性問題が発生する可能性がある

  • LANケーブル1本に依存するため断線時に映像も電力も停止する

  • 長距離配線には適しておらず設置場所が制限される

  • 高画質カメラはPoEの電力供給上限に引っかかることがある

  • 雷などによるサージの影響で複数機器が一度に故障する可能性がある

  • 通信トラブル時に全カメラの映像が同時に見られなくなるリスクがある

  • 電源設備とネットワーク機器の両方の知識が必要で設定が複雑になる

  • PoEハブやPoE対応ルーターなど専用機器の追加コストがかかる

  • 設置後の変更が難しく、柔軟なレイアウト調整がしにくい

  • 無停電電源装置を導入しないと停電時の録画が途切れる

  • ケーブル規格によって通信品質や電力供給が不安定になることがある

  • メンテナンス時にネットワーク全体を止める必要がある場合もある

  • 電力供給の限界により複数台接続時にハブが容量不足になる

  • 機器故障時の特定や復旧作業に時間がかかる可能性が高い

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